上司に休職したいと言った日
うつ病がいよいよしんどくなり、休職することを決意した夫。
でも、何をどうすれば休むことができるのか?
休職手続きのおおまかな流れは一般的に決まったものがあるのでしょうが、会社によって細かな違いがあるでしょう。ざっくりしたことはネットで調べると、うつ病で休職した人のブログなどでわかりますが、夫の会社でどうなのかはわかりません。
毎年何人もの休職者を出している会社でも、当事者にならなければ細かなことはわかりません。まして、休職した人たちはしんどさを抱えて休んでいますし、復帰した人たちも休んだときのことを職場の人におおっぴらには言わないのでしょう。
いざ休職したら、私は一体どうなるのだろうか?
会社の制度はイントラなど従業員なら誰でもアクセスできるところに掲載されており、その気になればいつでもわかるはずです。でも、元気なときには休職制度のことなんてまともに読まない。仕事が忙しいと、そんなものをじっくり読んでいる暇もなかったでしょう。
この先の流れがよくわからない、イメージがつかないことが、私たちの不安を膨らませていました。
とにかく上司に電話をして、その先のことを聞いてみよう。
夫は上司に電話をしました。
実はうつ病であること、
症状がだいぶ重くなってきて、しばらく休ませてほしいこと、
復帰する意思はあること、
どうやって手続きすればいいのか教えてほしいこと
などを淡々と話しました。
直前まで蚊の鳴くような声しか出せなかった夫は、
上司が着信に出た途端にスイッチが入り、
まるで業務連絡をしているように理路整然と話します。
こうやって夫はスイッチを切替えて何とか乗り切っていたんだ。
スイッチがオンなところしか、職場では見せていなかったんだ。
でも、本当はずっとずっとつらかった。
そう思うと、やりきれない気持ちになりました。