毎日決まったルーティンが大事らしい
うつ病で休職すると、とたんにやることがなくなります。朝起きなくてもいい、出かけなくてもいい、いつご飯を食べてもいい。生活リズムを強制されなくなると、ついダラダラしてしまいそうです。でも、かかりつけのカウンセラーさんによると、毎日決まったルーティーンが大事とのこと。休職直後で弱り切った夫はその言葉になんとか従おうとしていました。
でも、やることもないのに何をルーティーンにすればいいのか?掃除や片付けをするのは苦手で、家事はハードルが高そうです。そこで、子どもの送りをすることにしました。
もともと会社に行っていたときも、出勤のタイミングで子ども達と一緒に出かけるのが日課でした。テレビの「おかあさんといっしょ」が終わったら家を出るというルーティーンは、子どもにとってはパパが休みでも変わりません。本当は眠くても、本当はもうちょっと布団でダラダラしていたくても、とりあえず子どもと一緒に外に出る。それをルールにすることにしました。
うつの症状が悪化して、スタスタと歩けなくなった夫の足取りは、特に休職直後は老人のようにゆっくりでした。学校に遅れないように急がせなければならない子どもと、とぼとぼとしか歩けない夫の間でヒヤヒヤする私。子どもには「急いで!」といいながら、夫には「ゆっくりでいいよ」と言う矛盾に歯がゆさを感じながらも、毎日朝、決まった時間に出かけることができたね、という夫の自信のために、朝の支度をしていました。