夫のうつの症状(休職後1週間)
深く眠れない
起き上がれない
ご飯が食べられない
洗濯機や掃除機の音に耐えられない
テレビを見られない
電話に出られない
本を読めない
とぼとぼとつま先でしか歩けない
しゃべれない
外に出たくない
お腹がゆるい
休職に入ってから1週間、夫のうつの症状は落ち込んでいました。
そして、食べられないことから急激に痩せていきました。
もともとはストレスから夜中の間食が多く、太り気味だった夫のお腹がすっきりしてきたのは正直いって嬉しいことでしたが、急変ともいえるへこみ方はさすがにまずい気がしました。
それまでは抗うつ薬なしで、不眠や不安の薬と認知行動療法で対処してきましたが、そろそろ抗うつ薬を飲んだ方が良いのではないかと、家族の目からも感じるレベルでした。
そこで、抗うつ薬を出してもらうように主治医の先生にお願いすることにしました。
しかし、「そんなこと言ったら先生に怒られるんじゃないか」とおびえる夫。抗うつ薬を出して欲しいと、遠回しにはこれまでも言ったことがあるけれども、先生は首を縦に振らないといいます。頼もうとすると「けんかみたいになって話にならない」とも。
今思えば、そういう夫の認知もうつ病の症状の一つだったのかもしれません。そして、自分の意思を強く相手に伝えるのも、うつの夫にとって大きな負荷になっていたようです。
うまくお願いできないような気がすると不安がる夫について、私は精神科の診察に同行することにしました。
診察室で、休職した途端に午前中起き上がれなくなったこと、
固形物を受け付けなくなってしまったこと、
よぼよぼとしか歩けなくなってしまったことなどを伝えると、
先生はびっくりした様子でした。
「じゃあ出しておくから」
あっさりと抗うつ薬の処方が決まりました。
これで、症状が回復してくれれば……。
祈るような思いで薬局で薬を受け取った私たちの足取りは、
ほんの少しだけ軽くなっていました。